サッカーの試合を開催する場合に準備が必要なものは、いくつかありますが、中でも準備を忘れがちなのが選手交代ボードです。サッカーでは、試合の種類によっても差がありますが、通常5回選手まで選手の交代が行われます。選手交代の際には選手交代ボードを使用して交代を知らせる必要があるので、サッカーの試合に選手交代ボードは必須といえるでしょう。そこで今回は、選手交代ボードの種類と特徴について解説します。
1.選手交代ボードとは
選手交代ボードとは、選手交代の際に、退場する選手と入場する選手の背番号を提示するためのボードをいいます。一般に退場する選手の背番号は赤色の数字で表されることが多く、入場する選手の背番号は蛍光色の緑色や黄色で表されることが多いのです。選手交代ボードは、遠くからでもどの選手が退場でどの選手が入場なのかが明確にわかるよう、視認しやすいものである必要があります。
1-1.選手交代の回数
選手交代の回数については試合によって多少の違いがあるので、注意が必要です。公式競技会・クラブワールドカップ・ワールドカップの場合には最大5人の交代が可能です。また、延長戦に入った場合には6人目の交代が認められることもあります。もともと交代人数は3人までとされていましたが、コロナ禍を経たことで選手の負担を軽減すべきとの見方が強まり、現在は5人の交代が認められているのです。
その他にも、親善試合の場合には6人まで交代が認められています。上記以外の試合の場合には、それぞれのチームが交代人数について合意したうえで、試合前に主審に通知することで6人以上の交代人数を設定することもできます。
2.選手交代ボードの種類
選手交代ボードといっても、その形式にはいくつかの種類があります。選手交代ボードの種類によってそれぞれ費用面や実用面での違いがありますので、選手交代ボードの主な種類は知っておいた方が良いでしょう。
2-1.電光式
電光式の選手交代ボードの一番の魅力は使用の際の手間が少ない点です。Jリーグなどでよく使われている選手交代ボードがこの電光式です。その他の方式の選手交代ボードはパーツの一部を紛失しやすい点や、手動で入退場選手の背番号を表示するので、表示までに時間と手間がかかってしまいます。
こうした手間を極限まで減らせるのが電光式の選手交代ボードを使用する一番のメリットです。また、選手交代ボード自体が発光するため視認性が高く、遠くにいる観客や選手にも選手の交代を瞬時に伝えられる点も魅力のひとつでしょう。
一方で、電光式の選手交代ボードは価格が高額なものが多いので、予算にあまり余裕がない場合にはなかなか難しいかもしれません。ただし、電光式の選手交代ボードにもさまざまな種類があり、価格もさまざまなので、予算を設定したうえで、予算範囲内の電光式選手交代ボードを選ぶのが良いでしょう。
2-2.マグネット式
電光式の選手交代ボードは自動で入退場選手の背番号を表示してくれましたが、マグネット式の選手交代ボードの場合には手動で背番号表示を行います。表と裏がボードの背景色と蛍光色の2色で構成されているパーツを組み替えて、手動で選手交代を知らせます。
マグネット式の特徴としては、選手交代ボードのつくりがシンプルで誰でも使用しやすく、価格も電光式と比べて安価で手に入るという点があげられます。手軽に使用できて安価な反面、マグネット式のパーツは紛失しやすく、選手交代ボードの管理には注意が必要です。パーツが足りなくなると、選手交代ボードで入退場選手の背番号を表せなくなってしまうため、あらかじめ試合の前にパーツが揃っているか確認しておきましょう。また、マグネットのパーツを裏返すことで背番号を表示するため、手作業で番号の表示を行わなければならず、手間がかかる点にも注意が必要です。
2-3.スプリング式
スプリング式はマグネット式からパーツ紛失しないように改良されたモデルで、パーツの上下にスプリングが設置されているため、パーツを取り外すことなく裏返せます。価格も比較的安価で、マグネット式と比べて背番号を表示させる手間も少ないのが特徴です。一方で、スプリング式はパーツの上下にスプリングが設置されている分、長く使用することでスプリングの劣化により破損してしまうと使用できなくなります。耐久性を考えるのであればマグネット式を選ぶというのもひとつの手でしょう。
3.まとめ
今回は選手交代ボードの種類や特徴について解説しました。選手交代ボードには3つの種類があります。それぞれ視認性や入退場選手の背番号を表示するまでの手間、管理のしやすさなどに違いがあります。選手交代ボードを使用する場面や状況に合わせて適切なものを選びましょう。
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